こんにちは、自問自答ファッション通信です。
私はパーソナルスタイリスト(一般の人から著名人まで「プライベートの服」をスタイリングする)をしています。ご予約をいただければどんな世代の方でもスタイリングしています。パーソナルスタイリストの中にも色々な考え方の人がいらっしゃって、様々な切り口でスタイリングをされています。だって「おしゃれ」の基準って色々ありますよね。
おしゃれを辞書で引いたらこんなことが書いてありました。「気のきいた服装・化粧やポーズに心掛けること。そうする人。」
ものすっっっごい抽象的ですね
私は、今までたくさんの「ファッション販売員」や「パーソナルスタイリスト」というファッションスタイリングのプロとお話ししてきましたが、人によって「おしゃれだと思う最重要ポイント」が違っているなと感じたので今回分類してみました。(もちろん、みんな違ってみんないいのです。)
みなさんも「どんな人をおしゃれだと思うか」「どんな基準を大切にしている人にスタイリングしてほしいか」考えてみてくださいね。あなたに合うパーソナルスタイリストが見つかると、とても満足のいく体験ができると思います。

目次
シチュエーション型のスタイリスト
マナー講師や百貨店のパーソナルスタイリスト
結婚式や就職試験や講演会など「どこに着ていくか」「誰と会うのか」「目的は何か」のシチュエーションファッションを最重要視している人。特にマナー講師の方に多い気がします。
私は古き良き慣習残る「百貨店」出身ですので、「おしゃれとはシチュエーションに合わせた装いをすることだ」と先輩たちから学びました。テレビや雑誌での特集でも「シチュエーション」に特化した服って話題として扱いやすいので目にする機会も多いと思います。「シチュエーションに沿った服が着られる人」って、確かにおしゃれです。
トレンド型のスタイリスト
SNSでのトレンド発信が得意なスタイリスト
トップメゾンのファッションショーから日本のアパレル会社、街中の一般人のファッションまで幅広く知識を持ち「今これが流行っている!」と言うのを明確に説明できるスタイリストです。お客様が着ている服を何アイテムか変えるだけで「今っぽく」を作るのが得意です。インスタグラムをはじめとするSNSでよくお見かけするのはこのタイプのおしゃれさん。「トレンドに合わせた服が着られる人」おしゃれですね。
肌色や骨格など「外見に合う」重視型のスタイリスト
カラー診断師、骨格診断師、顔タイプアドバイザーなど
肌の色や骨格、顔タイプなどから、その方の「似合う」を論理的に考えて服を選ぶスタイリスト。15年~20年くらい前からじわじわと浸透し、空前にヒットを遂げたこの診断ブーム。「客観的に見て自分が似合う色やデザイン、コーディネートができる人」とてもおしゃれですね。
性格や考え方など「内面に合う」重視型のスタイリスト
性格診断を得意とするスタイリスト
カラー診断や骨格診断を受けて「似合う」と言われた色やデザインを好きになれなかったりして、自分の性格や考え方から「自分らしい」服を選ぶ人。顔や体型よりも「優しい」「落ち着いている」「サバサバしている」「元気」などなど内面の印象を大切にしています。「自分の内面をファッションで表現できる人」うむうむ、おしゃれですね。
ブランディング型スタイリスト
イメージコンサルタント
外面、内面、仕事内容から「このブランディングが最適だ」と言うのを見つけ出し、自分の価値を最大限に引き出すコーディネートをする人。服だけでなくメイクや髪型、持ち物や歩き方、話し方、ときには考え方までトータルにブランディングしていきます。政治家、経営者、俳優、モデル、アーティストなど人に見られる職業の方が一番気にするところです。「自分ブランディングを基準に服を選べる人」とってもおしゃれです。
私のセンス型スタイリスト
カリスマファッションブロガーなど
自身のセンスに自信を持ち「私のような服を着ると良いですよ」と啓蒙していくスタイリスト。厳選したアイテムを考え抜かれたコーディネートで表現し自分だけのおしゃれを確立していくタイプです。もちろん「センス」と言っても何を良いと感じるかは千差万別なので、スタイリストの雰囲気がなりたい自分像に近い人を選ぶと良いでしょう。「自分のスタイルを発信していける人」素晴らしくおしゃれです。
異性モテ型のスタイリスト
婚活アドバイザーや「モテスタイル」が得意なスタイリスト
婚活、デート、結婚にまつわるファッション、「モテ」を理論化した恋愛術に重きを置いたスタイリングを得意とするスタイリスト。ご自身も恋愛経験や結婚経験が豊富だったり、ターゲットを対異性に特化したファッションが得意です。全ての服の判断基準が「モテるか否か」なので非常に目的がはっきりしています。ターゲットが恋愛対象者じゃなくて仕事のクライアントでも家族でも、狙った獲物に向けてのアピールができる人「モテという目的に合わせた服が着られる人」おしゃれさんですね。
プチプラ重視型スタイリスト
低価格ブランド専門のパーソナルスタイリスト
GU、ユニクロ、ZARA、しまむらなどファストファッションを知り尽くし、「低価格で」尚且つかっこいいおしゃれを教えてくれます。ご自身がモデルのように美しい方もいれば、ぼっちゃりさんや低身長さんなど「お悩み」に合わせてプチプラコーデを教えてくれます。全国ファッション難民の「価格」と「お悩み」軸に特化したおしゃれさん。ブログもとっても参考になりますよね。
クローゼット整理型スタイリスト
クローゼットオーガナイザーやライフオーガナイザー
おしゃれになるにはまずクローゼット整理から!という切り口で衣類管理、衣類整理を得意とするスタイリスト。定番アイテムの選定と着まわし提案が得意です。ご自身の暮らしもきっちり整理整頓してあるおうちに住んでいらっしゃる方が多いです。断捨離やミニマリストを極めた方にも多いタイプです。着回しができて好きな服に囲まれるクローゼット、ワードローブを教えてくれる強い味方です。
コンセプト重視型スタイリスト
自分自答ファッション講座
私です!!
百貨店の社員として「パーソナルスタイリスト」をしていた際は、「シチュエーション、トレンド、外見に似合う」を重視してスタイリングをしていました。
しかし、ヒアリングする時間も十分に取れず、個人情報をこちらから聞いてはいけない状況で、ファッションスタイリングをするのは、至難の技でした。独立してしたかったことは、お客さまに深くインタビューをする事でその方の「生き方」をコンセプトとして文字に起こして「ファッション」に反映していくことです。
内面と外見をリンクするために文字で「可視化」するのが今の時点では最適だと思っています。コンセプトを決めた後は、そのコンセプトに合わせて「こういう服を着るぴったりです」と思うスタイリングを「制服化」してレポートとしてお渡ししています。その点では、「ブランディング、内面に似合う」を重視したスタイリストであると思います。
中には「シチュエーション」を重んじる方もいますし、「似合うものを着たい!」という方もいます。「トレンドを追いたい!」という方もいるので「何を望んでいるのか」をお話ししながら見つけ出すのがポイントです。
「自分自身」が分からないとどんな服を着てもそわそわ落ち着かないですよね。そんな意味での「自問自答ファッション講座」です。
様々なパーソナルスタイリストをご紹介しましたが、大切なのは「自分でスタイリストを選ぶ」ことだと思います。もちろん、色々なパーソナルスタイリストさんの意見を聞いて「いいとこ取り」するのもおすすめです!
「私はこの項目が得意!」「私はここが弱いかも」など気づきがあったら、ファッションのプロに頼ってみてくださいね。きっと違った世界が広がるはずです。
関連記事はこちらから↓