こんにちは、自問自答ファッション通信です。
私は「クリエイターズブランド」が大好きです。それはおそらく「人が無我夢中で作ったものが好きだから」です。クリエイターが一生懸命考え抜かれたデザインに対して対価を払いたいと思っていますし、その方が自分の個性を引き立たせると信じています。今回は、なぜクリエイターズブランドが力を与えてくれるのか魅力に迫ってみました。
目次
クリエイターズブランドの魅力

まず、クリエイターズブランドとは「デザイナーの顔が見えるブランド」のことです。一人で作っている方もいれば、デザイナーと製作は別の方もいますが、どのクリエイター達も誇りを持って懸命に製作しています。
クリエイターズブランドの最も素晴らしことはデザイン性に「オリジナリティ」があることです。私もクリエイターのアクセサリーをつけていると「それどこのですか?」とか「それ◯◯のですね!」と話しかけられることが多いのですが、それだけ「他と違う」と思わせてくれるところがいいのです。
同世代のデザイナーが懸命に作っているものは、私に刺激とパワーを与えてくれます。私も頑張ろうという力を与えてくれるのです。
実際にクリエイターの制作現場やデザインが生まれる場に立ち会える事も多いのですが、みんな「ものすごくワクワク作っている」のです。
「この色にしたら可愛いよね」とか、「旅行に行った時にみた風景からこのデザインが生まれたの」と言いながら、心から楽しんで作っています。
クリエイターが楽しく作っている服や雑貨は、身に着ける方にも伝わってとても幸せな気持ちになります。
ラグジュアリーブランドの魅力

ラグジュアリーブランドは、クリエイターズブランドが何十年もかけて育ち続けた結果の形だと思っています。かの有名なココ・シャネルも「帽子のアトリエ」で開業したクリエイターでした。
ラグジュアリーブランドの素晴らしい点は、ココ・シャネル亡き後も「オリジナルの伝統デザイン」を長く引き継いでリ・デザインしているところです。

例えば、世の中でイヤカフが流行ればシャネルも伝統のデザインをリデザインしたイヤカフを発表します。新作ですが見た瞬間に誰もが「シャネルだ!」と分かるデザインのアイデンティティが詰まってるのです。
一方でラグジュアリーブランドの中には「起源のデザイン」を残しつつも「新進気鋭の天才デザイナー」が時間をかけて育てられている事もポイントです。
伝統ブランドの意思は引き継ぎながらも新しいアイディアを形にしている力量は素晴らしく「オリジナリティ」に溢れています。ショーで発表されたデザインは、小さなブランドやメーカーに真似されてしまうこともあります。
ココ・シャネルには「真似は大いに結構。真似される価値があるから真似されるの。本物の証拠なの。」という名言がありますが、真似をされても他が追随できない「圧倒的なデザイン力」がラグジュアリーブランドにはあります。
そして「圧倒的な技術力」も備わっているのです。「デザイン力」と「技術力」このどちらも高めていくには莫大な費用投資が必要です。ラグジュアリーブランドのアイテム価格が高いのは「新たなデザイナーと職人を育てるため」に仕方がない事なのです。
では、クリエイターズとラグジュアリーブランド以外に「オリジナリティ」はないの?

「人が無我夢中で作ったものが好きだから」という理由でクリエイターズが好きな私ですが、セレクトショップのオリジナル商品や、日本のメーカーが作っている服や雑貨にオリジナリティはないの?無我夢中で作ってないの?という疑問が出てくると思います。
答えは「無我夢中で作っているけれど、平均値の高いものが売れるので個性的すぎる攻めのデザインはできない」つまり「オリジナリティが薄い」のだと思います。
日本国内の大手メーカーや商品やユニクロなどもここに入ります。
日本のメーカーブランドは「着心地が良くて、質が高くて、スタイルが良く見えて、価格も適正で、日本人の誰もが似合う服」を作るのが大得意です。私も大好きなメーカーさんがたくさんありますし「きれいめコンサバ」が得意なメーカーに今も大変お世話になっています。
しかし、それは「みんなが似合うように作らなければいけない」という括りがあるため、トレンドをちょうどよく取り入れ、デザイン性を抑えたものが多いのです。
人を美しく見せてくれる服や雑貨はとても素晴らしいのですが、刺激やパワーをくれるものとは少し違います。
またメーカーですのでどうしてもデザイナーが複数名になったり入れ替わったりすることも多く、デザイナー名も出さないのが普通です。制約が多く、エッジが効いたデザインが出せないのです。「個性」や「オリジナリティ」をそこまで求めていないシンプルな服やベーシックなスタイル選ぶときは日本のメーカーは大変優秀です。
シンプルな服やベーシックなアイテムを揃えたいときには日本のメーカーをうまく使いましょう。
プチプラは身につけない方がいい?
もちろん、プチプラが全て悪いというわけではないのですが「数百円~数千円程度の極端に安いもの」の問題点は「デザインを独自で考えていない事」です。商品を安く抑えるために見つけてきた「売れ筋のデザイン」をより安く作ることが仕事なので「オリジナリティ」は求められていません。
もしくはバイヤーが海外製のものを買い付けて「真似」であることすら分かっていないで店頭に並べているのが現状です。
もちろん、数百円の中にも「デザイナーが考えぬいたオリジナルの要素」がないとも言えません。しかしそれを見つけ出すのは至難の技です。長く使えるものというよりは「その場を楽しんでワンシーズンで捨てるもの」になってしまいます。私は自分が納得したものを何度も何度も使いたいのでプチプラの信念と合っていないだけなのです。
自分自身は「オリジナリティの溢れる女性で居たい」と願っているのに「模倣品」をわざわざ身に付けるのは少しもったいないものです。
もちろんデザインに惚れ込んで購入したものであれば価格は関係ないのですが、意思のある美しい女性になりたいのであれば、安いからという理由だけでプチプラアイテムを身に着けるのは卒業してみましょう。
まとめ

今回の記事で「クリエイターズブランド」の魅力、少しでもお伝えできたなら嬉しく思っています。
しかしながら、私がファッションコーディネートの中で大切に思っているのは「全てをラグジュアリーブランドにすること」でもなければ「ファッションには必ずオリジナリティがなければいけないこと」ではありません。
「自分が好きな服を着て心地よく過ごすこと」が一番素晴らしいのです。
ただ「少し自信が欲しい!」とか「私らしく、個性を生かしい!」と思った時に「クリエイターズブランド」と「ラグジュアリーブランド」はデザインという力で力を与えて、あなたの精神を守ってくれます。ぜひうまくファッションに取り入れて活用してみてくださいね。
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