こんにちは、自問自答ファッション通信です。
今回は私のラグジュアリーブランドとの付き合い方をご紹介いたします。
目次
ラグジュアリーブランドに抱くイメージ

みなさまはラグジュアリーブランドと聞くとどんなイメージがありますか?
「私にはとても買えないから関係ない」
「ブランドが好きなんて見栄っ張りで恥ずかしい」
「見るのは好きだけど、簡単には買えないし緊張しちゃって店舗には行けないな」
と思っていらっしゃる方、とてももったいないのです。
私からするとラグジュアリーブランドは「とっても面白い」エンターテイメントそのものです。テーマパークやアートに近い世界観です。美術館に行って素敵な絵を見て「素敵だけど買えないな」とは思わないはずです。心から「美しいな、見てよかったな」と感じると思います。
そう、まずは購入を考えずに「美術館」にいくように「ラグジュアリーブランド」を見てみるのがおすすめです。
インターネットで見るラグジュアリーブランド

まずはインターネットでラグジュアリーブランドの公式HPを覗いてみましょう。
シャネル
ルイ・ヴィトン
グッチ
今はファッションショーの様子やランウェイのルック、コンセプトまでインターネットで見られる時代です。美しいモデル達が個性的なランウェイを歩く様子、アトリエで服が出来上がる様、非日常の世界観、なんと美しいのでしょう。
私は明日目が見えなくなっても後悔しないように、じっくり眺めるのが日課です。買い物は目的ではありません。「美しい世界」を覗き見るのが目的です。美しい世界観を見るのに「見栄っ張り」だなんて感じますか?
ラグジュアリーブランドとは買う人にも買わない人にも、全ての人に戸が開かれているエンターテイメント世界なのです。
ウェブショップで見るラグジュアリーブランド
世界観を堪能したら今度はウェブショップを覗いてみましょう。ラグジュアリーブランドウォッチャーの私は欠かさずチェックし、新作や変わったものを見つけるのを生きがいにしています。
例えばルイ・ヴィトンのこちら↓

美しいバッグにチェーンが…バナナ?卵?
そう、こちらはウルス・フィッシャーさんというアーティストとのコラボレーションのシリーズ。
こういった思わず二度見をしてしまうようなユニークな商品もあり、とっても面白いのです。(アーティストコラボの方が価格が高いのですが、アーティストを適切に評価している、育てている、力を貸してもらっているという意味でも私は敬意を感じます。)
自分が持っている姿を想像して楽しんでもいいですし、芸能人の方が持っているのをテレビや雑誌で見て「さすがセンスいいな~」とウォッチングするのも一興です。
私はシンプルなデザインのものよりも、こういった「デザイン性の面白さ」と「品質の高さ」が揃ったものが一番「ラグジュアリーブランドらしいな」と思います。どちらかが優れているものはこの世にたくさんあるのですが、どちらも兼ね揃えたものってなかなか作れないからです。(これはバイヤーを経験して感じました。)
ラグジュアリーブランドウォッチャーになることは人生を楽しくすることでもあります。
価格で見るラグジュアリーブランド

ウェブショップで見るべきは「デザインや素材」と「価格」です。価格が分からないものを見ると不安を感じませんか?「例えば寿司屋の時価って一体いくら?」と思うとなかなかお寿司屋さんには行きづらいものです。「このトロいくらするんだろう?」と思いながら食べるのは金銭的に余裕がないとそわそわしてしてしまうものですよね。
ラグジュアリーブランドはウェブショップでほとんどの商品の価格を公表しています。(一部、詳しくは店頭でお尋ねくださいというものがありますが)このデザインと素材なら50万円くらいかな?と目星がつくようになれば、目利きの力が養えます。
ラグジュアリーブランドは買えなくても、日頃の買い物の「目利き力」に役に立つのです。
店舗で体感するラグジュアリーブランド

興味が出てきたらショップに行って実物を見てみましょう。「販売員さんに冷たくされたらどうしよう」「こんな服で行っていいのかしら?」と思う方、安心してください。全然オッケーです。ただ、身なりをきちんとした方が自分の気持ちが堂々とできるのであれば、持っている中で一番いい靴を履いて行きましょう。販売員はお客様を「靴」で判断しています。ボロボロの靴を履いている人に冷たくするなんてことはありませんが「買う気ないかもな~」と思われてしまう可能性はあります。そうすると本気でいろいろ見せてくれない可能性がありますのでご注意を。勇気を出して今財布にいくら入っているかは考えずに「10万円くらいでお財布を探しているのですが」「黒のチェーンバッグはありますか?」などと具体的に言えばおすすめしてくれます。
良いものは持ってみないと分からないのでどんどん鏡の前で持ってみましょう。小物の差でこんなに変わるのかと思うくらいコーディネートが格上げされるのがわかると思います。
色、艶、デザイン、持ってみた印象、触り心地、ファスナーが開く感覚、肌で感じてください。靴もどんどん履いてみてください。良いものに触れた経験に損は1つもありません。もちろん買わなくて良いのです。ラグジュアリーブランドは即決で買わずに検討する方がほとんどですから、嫌な顔はされません。(ただ、買わないのであればあまり長居はしないようにしましょう。また、最低限のマナーとして商品は無言で触るのではなく「触って良いですか?」など声かけするようにしましょう。)
ラグジュアリーブランドの商品を購入してみよう

デザイン…店舗で見て良いなと思ったら、まずは心の妄想クローゼットにそっと入れてください。そして気持ちと貯金額が高まったら買いに行きましょう。「シンプルなデザインの方が長く使える」とは一概には言えません。私は個性的なデザインが好きなので「個性的なデザインの方が長く使える」と思っています。(もちろんその方の好き好きですが)「10年後ときめくもの」は誰もわかりませんが「今ときめくもの」は誰でも分かるからです。派手ないちご柄でもパイソン柄でも「気分が上がる」方のデザインを選びましょう。
機能…デザイン性ではなく機能軸ではごまかしがききません。毎日大きなトートバッグを持っている人がいきなりミニバッグを買ったところで出現の機会は少ないでしょう。大きいバッグの方は使い慣れた大きなバッグを、小さいバッグが好きな方は小さなバッグを選ぶのがポイントです。「とっておきの場面で持つもの」にすると一年に1~2回しか使わなくて逆に勿体無いなと思ってしまうので、できればデイリーに使えるものにお金をかけたほうが満足度は高いと思います。
ラグジュアリーブランドとは「信頼」である
私も学生時代はラグジュアリーブランドの価格が「高すぎる」と思っていたことがありましたが、知識を増やすほど「安すぎて大丈夫なのか…」と思うようになりました。(もちろん、私が買えるというわけではありませんが、知識としてです!)
学生時代、ラグジュアリーブランドに行った際に、小さなポーチが5万円だったことに驚いて「こんな小さなポーチがこんなに高価なのってありえない!そんなに価値があるもの?」と思っていました。しかし経験を積んでたくさんの職人やデザイナーさんに触れていくうちに「このクオリティのものを作るのにどれだけの時間と技術と手間がかかっているか」が分かるようになったのです。
もちろん、最高級の素材や、技術者の教育や、店舗づくり、サービスなどなどラグジュアリーブランドが優れていることはいくらでもありますが、私が重視するポイントの1つは「信頼」です。例えば私が5万円のポーチを買ってこれから30年40年使い古しても、孫の代でもファスナーが壊れたらメンテナンスしてくれるであろうという大きな心の価値「信頼」なのです。
私がラグジュアリーブランドを買うのはラブレターである
私はお金がたくさんあるというわけではなくラグジュアリーブランドを購入できる機会も少ないです。しかしお客様にはラグジュアリーブランドの素晴らしさをおすすめし、自分でもできる限り購入したいと考えています。
購入する理由は「品質が優れているものを持ちたい」というだけではなく「デザイナー、職人、アーティスト」に対する賛美なのです。いつも素敵な世界観を堪能させてくれてありがとう!これからも煌びやかな世界を見せて欲しいというラブレターなのです。
ラグジュアリーブランドは見栄をはるための手段でも、お金持ちが競争するツールでも、緊張して手が出せないものでもなんでもありません。
「すごく面白くて、自分の人生を楽しくする最高のエンターテイメント」です。
「お金がなくても楽しめる、どんどん試着して経験しよう」とは言いましたが、できればそれ経験により高まった感性を生かして自分を成長させ、まずは小さな小物から購入してみてください。1年に1度でも、購入するとその経験はあなたを大きく成長させてくれます。ものを大事に使う気持ち、自分の成長を祝う気持ち、積み重ねると心を強く守ってくれるのです。そして1年先でも10年先でもあなたを豊かにしてくれます。
まずは、みなさまラグジュアリーブランドの世界を知って、もっともっと面白がってみて欲しいです✨