こんにちは、自問自答ファッション通信です。
今回は私のファッション遍歴を。私は10代の頃からあるブランドを熱狂的に追い求めていました。
ヴィヴィアン・ウエストウッド
彼女が生み出すファッションは、私にとって魔法でした。

http://westwood-movie.jp
2019年に映画化されたヴィヴィアン・ウエストウッド、まさに「最強のエレガンス」「女王の流儀」にふさわしいブランドです。ヴィヴィアン・ウエストウッドのショップで得られる経験は、10代の私にとってまさにエンターテイメントそのものでした。

https://www.viviennewestwood-tokyo.com/blog/381
お店に行くと毎回店員さんが大きなモニターでファッションショーの映像を見せてくれて、今期のテーマを教えてくれました。
デザイナー独自のモチーフや柄が散りばめられたお洋服たちは、キラキラしていて生きているみたいでした。袖を通すと幾何学的にシルエットが変わります。袖の膨らみ、ウエストのくびれ、スカートの弾むようなシルエット。自分の身体が躍動しているような、まるで自分じゃないような気分になりました。
学生だった当時、お小遣いやバイト代をコツコツ貯めて数万円の服や雑貨を買うのはとても勇気がいることでしたが、ショーをみて、店員さんと話して、ファッションショーのかけらが散りばめられた商品を買うこと。それを日常で身につけて、ショーのイメージを思い出し、ランウェイを歩くモデルのように振る舞うこと。その一連がテーマパークに行ってお土産を持ち帰るようなキラキラとした楽しさと眩しさに満ちていました。
店員さんに個人的に教えてもらったこともたくさんありました。行っている美容院、ヘアカラーの色、ピアスの数、ネイルカラーの塗り方、スニーカーの選び方、おすすめのブランドや行きつけのカフェ。ファッションのヒントから人生のヒントまで幅広い知識でした。
当時担当してくださっていた方は、最初は西武のヴィヴィアンウエストウッドにいらっしゃって、その後、青山店に移動されたのですが、10代の私にも優しくて、買わない日があっても話をしてくれて、適度にお手紙や電話をくださって、とても仲良くしてくださいました。
ファッションショーの個性的なオートクチュールからプレタポルテの既製品になるまでの流れなど、ここで学んでいたことは大きな財産になりました。
その中でも最大の思い出は、「限定の写真集」をプレゼントしてくれたことでした。

当時「ファッションデザイナー」になりたかった私は、高校生対象のファッションショーでデザイン~制作まで一人で作業していました。店舗に行って何気なしにその話をしていたところ、限定の写真集をくださったのです。今でも大切に見ています。(ヴィヴィアン本人がヌードになっていたり、いろんな人種のいろんな年齢の方がモデルだったりで刺激的な写真集でした!)
「ヴィヴィアンウエストウッド」のお洋服は、12歳から22歳くらいまで身につけていました。その当時のおしゃれな芸能人(YUKIさん、千秋さん、椎名林檎さんなど)はみんなヴィヴィアンを着ていたので、ロックやパンクが好きな人以外も着ているメインカルチャーだったのです。
そこまで好きだったブランドでしたが、学生時代終了とともに身につけるのを卒業しました。ヴィヴィアン・ウエストウッドのコンセプトは「反逆、エレガンス、アヴァンギャルド(前衛)」パンクの生みの親、物語と個性、自己表現、ファッションで世界を変える、パワフル、女王、オンリーワン、自由に生きる、自分らしく生きる、カルチャーのアイコン。
自分が社会の一員を担う会社員になってしまうと「学校や社会」に対する反逆心を持っているのが辛くなってきてしまったのです。20代は、社会にうまく属したい気持ちと好きなファッションを着たい気持ちで長く葛藤していました。「地味にしなければ、目立たないようにしなければ…」と思っていたのです。
そんな風に押し込めていた気持ち(自己表現や自分らしく生きること)が30代になると、またむくむくと膨れ上がってきました。押し込めていた気持ちは、うまく共存していきたい感情に変わっていったのです。
10代の頃にヴィヴィアン・ウエストウッドを着ていた反逆精神、自由、パワー、エレガンス、形を変えて、心の中に今でも燃え続けています。「14歳の頃によく聴いた音楽が人生で一番心に残る」説がありますが、「14歳の時に着ていた服が人生の岐路を決める」というのもあるのかもしれません。
皆さんもたまには10代の時に着ていた服を思い出してみてくださいね。30代で着る服に迷った時、大きなヒントをくれるかもしれません。
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