ファッションの流行はどこからくるの?【流行】

こんにちは
自問自答ファッション通信です。

今回は「ファッション」はどこからくるのかと言うお話です。

あなたが今着ている服のデザインや色はどこからくるの?

「ファッション」とは「権力の象徴である」

そもそも「ファッション」とは、宗教・政治・経済活動等の権力を示すためのものから始まっています。

ギリシャ文明の時は一枚の布を巻きつけるだけの衣服でした、

そこからどんどん身に纏いやすいデザインに変わり、ローマ時代には「身分」を表すために装飾が施されていきます。

身を守る「衣服」から進化して「意味」をなしてきたのです。

「権力の象徴」としては、ルイ14世が絶対王政を築き、派手な服装で権力を誇示したことが大きな始まりです。

フランスはこの考え方を受けて仕立て業で産業を発展させて行きました。

なぜ「ファッションはパリ・コレクションから」と言われているかと言うと、世界4大コレクション(パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン)の中でも最も古い歴史を持ち、高い芸術性を求められているからなのです。

ファッションショーとは

コレクションというと「ファッションショー」を思い浮かべる方も多いはずです。あれは単に「販促としてのショー」をしているわけではありません。

ファッションショーは「受注会」の役割をしているのです。

来場したセレブたちはショーで見た「服」を自らが着るためにオーダーします。そう、セレブは「権力」を示すための道具として服を買うのです。

もちろん、ショーでは「コンセプト」を明確にするために「実際よりも誇張したデザイン」で発表されます。実際に購入するのは同じ生地やテーマの「少し抑えた服」であることがほとんどです。

これが「コレクションライン」です。

そのブランドのファンの方(買上上位者)はファッションショーに招待されて受注会でオーダーすることができます。ステイタスの象徴ですね。

芸能人やモデルなどは「ショーに呼ばれた」ことがステイタスとなり「ブランドのコレクションラインを着ている」ことが自分の商品としての価値を高めて行きます。

ブランド側としても良いコレクションを作り続けることで「こんなセレブがショーに来た」「この人が着てくれている」というブランディングや宣伝になります。

そのセレブ達からインスピレーションを受けて服を作ることもあるでしょう。かなりwin-winな関係性ですね。

コレクションのデザインはどこからくるのか

ファッションデザイナーはアーティストです。デザインをしている方ならばわかると思いますが、インスピレーションは自分の周りの環境から湧いてくるものです。

ルーツとなるのは、デザイナーの生まれた故郷や社会、いま置かれている経済環境や社会背景の変動、旅して見た風景、触れた芸術、命との出会い。

そう、実は、これを読んでくださっているみなさんが日々受けているものと同じなのです。

デザイナーは私とちと同じようにその社会の雰囲気や経験からインスピレーションを沸かせデザインをしているのです。

デザイナーは同じ時代に生きている人々の気持ちを代返していると言えるのです。

例えばヒッピーファッション

コレクションとは違いますが、60年代、アメリカではベトナム戦争の反戦運動、人種差別の反対運動により「ヒッピーファッション(思想)」が登場します。

「武器ではなく花を」とスローガンに掲げて、花を髪に飾ったり、花柄の服を着ることで社会への反抗、平和への憧れを表現しました。

このように社会情勢がファッションに影響されることも多々あります。

景気がよければバブルの時代のように、カラフルな色が流行り、景気が悪ければ白、黒、紺などベーシックカラーが流行ります。(今の日本はこんな感じですよね。)

デザイナーが感じている気分に共感できる人が多ければ多いほど、「そのコレクションは成功しブランドは売れる」と思って良いでしょう。

コレクションラインとベーシックライン

一般のアパレル店舗でも「コレクションライン」と「ベーシックライン」を作っているところが多くあります。

店舗でも期間限定で「コレクションライン」の受注会を行っていることもありますし、プロパー期に普通に店頭に並び、「生地が豪華だな」「派手だな」と思うと「こちらはコレクションラインなのです〜」と教えてくれることもあります。

コレクションラインは在庫を多く作らないので価格が高価です。

しかし店舗に置いておくと、グッと華やかな雰囲気になり「こんなに素敵なものを作っているのだな」「コレクションラインは素敵だけれど、こんな華やかなのは着ないから同じ雰囲気のベーシックラインを買おう」とお客様の気分を高める効果があります。

店内でファッションショーの映像を流したり、販売員が今季のテーマを説明したりするのも、この効果を狙ってのことです。

海外トップメゾンから、大量生産ブランドに影響するまで

海外のトップメゾンがファッションショーを行うと以下のデザイナーは必ずチェックし、自分のブランドへとデザインを落として行きます。

海外トップメゾン(エルメス、シャネル、クリスチャンディオールなど)

海外コレクションブランド(プラダ、グッチ、フェンディ、など)

国内ブランド(コムデギャルソン、サカイ、ミナペルホネンなど)

セレクトショップオリジナルや百貨店ブランド(アンタイトル、23区、ナチュラルビューティーなど)

ファストファッション(ユニクロ、ジーユー、無印良品、しまむらなど)

の順番です。

あなたはこの流れのどこかのショップで服を買っているはずなのです。

完璧なオリジナリティのブランドも、もちろんあります。

しかし規模が大きなブランドは絶対にこの流れに乗ってきます。

例えば世界的にロング丈のスカートが流行ればロング丈のスカートを作らなければ売れないですし、それに合わせた短めのトップスが必要となってきます。

「商売」としてブランドを動かすのには、ブランドらしい生地で「ロングスカート」と「短めトップス」を作らないといけないのです。

ビジネスとしてこの流れに乗るしかないのです。

ファッションショーを見よう

もし、興味が出てきたらあなたの好きなブランドの「ファッションショー」を毎シーズンチェックするようにしましょう。


どうみればいいの?」答えは簡単です。

例えばシャネル。公式サイトのオートクチュールというタブを開くと、コレクション名をクリックできます。

コレクションのショーも見られますし、サヴォアフェール(オートクチュールアトリエの制作風景)も見られます。

最初は「美しいな」と感じるだけで何も分からないかもしれませんが、ショーを見た後に実際店舗で商品を見てみましょう。

「あ、あのバッグだ!」「この生地はこんな触り心地なんだ」とたくさんの感動があります。

数ヶ月もすれば同じような色展開の同じ雰囲気の服が「百貨店ブランド」にならび、その後に「ファストファッション」の店頭に並びます。

「あ、あのバッグ、絶対シャネルに影響受けてる」「配色まんまやんけ」と思うことも多くなります。

ファッション、流行を知ろう

私はまだトップメゾンをオーダーできるほどの資金力もないしがない身分ですが、ファッションをこよなく愛し、深く知ろうとしています。知れば知るほど奥が深く尊いのがファッションです。

幼い頃、母親と「ファッション通信」を見るのが大好きで夜遅くまで起きて放映を楽しみにしていました。(テレビ東京のファッション通信は私の生まれ年と同じ1985年スタートなのです。)


まだ画像が荒いブラウン管から映し出される海外のモデルたちの動き、服の優雅さ、ショーの美しさに私は夢中でした。解説はまだわからない単語が多かったのですが、ショーの最後に出てくるデザイナーのおどけた表情やはにかむ姿を見るのが大好きでした。

私の家庭は決して裕福ではありませんでしたが、母もファッションが大好きで、お金が無いなりに工夫してスタイリングを楽しんでいました。

ファッション通信は、まだ若かった母親と幼かった私が感動を分かち合うひとつの絆だったのです。

私はファストファッションを否定しません。

あんなに安価で、素材にもこだわっていて、人々の暮らしを良くしているものはないからです。

しかし「ルーツをよく理解せず、安価な素材で何となく似せて作ったもの」は買わないようにしています。

同じバッグを持つにも、2019年SSのシャネルのコレクションによく似た形のバッグを「知っていて持っている」のと「知らずに持っている」のでは、やはり違うと思っています。

私が今よく着ているブランドは、海外トップメゾンではありません。しかしメゾンのコレクションを受けて独自のオリジンを加え、とても素敵に表現しているブランドに共感して服を選ぶようにしています。

ファッションは「自問自答すること」

何度も書いているのですが、私が考えるファッションとは「自問自答すること」です。自問自答するためには、自分が何であるのか、ファッションが何であるのか、なぜ自分が好きなのか、なぜしっくり来ないのかを考えることが大事です。

ファッションのルーツを知ることは、私だけのファッションをより明確化すること、そして自分自身の尊厳を高めることです。(もちろん権力のためにファッションを利用しても良いのですよ。)

自分がいま、袖を通している服の色、素材、デザインのルーツを知っていますか?知っていると、より人生が楽しくなると思います。

自問自答ファッション講座お申し込み受付中です!おまちしております◎

関連記事はこちらから↓

「衣服」と「ファッション」は何が違うのか

自分のファッションのメインコンセプトを決めよう

【CHANEL】ファッションオタクが死ぬ気で27万円のシャネルを買った話【購入レポ】

ラグジュアリーブランドとオリンピックは文化である

実はこんなに「面白い」ラグジュアリーブランドの世界

アラサーがブランドバッグを持ったほうが良い4つの理由