こんにちは
自問自答ファッション通信です。
今回はみんな気になっている「スニーカー通勤」についてお伝えしていきたいと思います。
「スニーカー通勤でおしゃれできるの?」
「どんな通勤スニーカーを履けばいいんだろう?」
「スニーカーできれい目な通勤コーディネートって難しい!」
と思っていらっしゃる方必見です◎
目次
そもそもスニーカー通勤ってなんで流行ったの?
これはファッション全体の「流行」に関わってくるお話です。私の記憶だと「スニーカー通勤」という言葉が出てきはじめたのはおよそ10年前くらいから。
2000年代初めはきれい目ファッションブームで、おしゃれなOLさんはみんな「ヒール」を履いていました。
懐かしのきれい目「エビちゃんOL」の時代は基本的に「膝丈スカート」および「タイトなパンツ」だったのでスニーカーなんてもっての外「フラットヒールはおしゃれではない」という暗黙のルールがありました。(もちろん、カジュアルな方はスニーカー履いていましたけど、オフィシャルではなかったのです。)
スニーカー通勤のOLさんはいましたが、まだ「おしゃれのために履いている」というよりは「足の健康のために履いている」というコンフォート(快適性)の意味合いが強いと感じていました。
2008年あたりからじわじわとCanCam、Ray、JJ、ViVi などいわゆる「赤文字系モテ雑誌」が衰退していき、sweet、リンネル、InRed、GLOW、SPRiNGなど「大人リラックス系」のマインドに移行してきた事が起因しています。
私の肌感覚では2010年には「モテとかスカートとかヒールとかなんかダサい」というマインドがファッション業界に浸透してきました。
おそらく、一番大きなきっかけは、2011年の震災でした。
消費者のマインドが、今までは「ファッションとしてのカジュアル」だったのに対し「生活者としての本気のカジュアル」が定着し、洋服を選ぶ際も「衝動買い」ではなく「計画買い」の意識改革が行われたと感じています。
「仕事の時はきちんとしたスーツでないとダメ」というルールが緩和され「緊急時でも歩いて帰れるようにするため」という大義名分ができたために、「スニーカー通勤」が定番化したと感じています。
通勤にオススメの定番スニーカーって?
スニーカーはもともと「運動靴」でありオフィシャルなものではありません。
あくまでも「きちんと感のある」「シンプルな」「清潔感のある」デザインがおすすめです。
できる限り「シンプルで服に合わせやすいもの」を選ぶと通勤でも浮かないコーディネートになります。カラーは圧倒的に「白」がおすすめです。
しかし白は汚れやすいのも事実。
オフィシャルな場で白スニーカーを汚れたまま履くのは問題外ですから、お手入れに自信がない方は、「黒、紺、グレー、ベージュ」のベーシックカラーを選んでください。
おすすめのスニーカー①
ニューバランス(New Balance)
これは、私の友人のスニーカーマスターRちゃんに教えてもらったのですが、めちゃめちゃ服に合わせやすいスニーカーだと思います。スポーツでも、旅行でも、オフィスでも存在感がありすぎずいい意味で「浮かない」きれい目スニーカーです。

おすすめのスニーカー
②アディダス(addidas)
STAN SMITH W
14,000円+税

定番中の定番、スタンスミス。スニーカーマニアの方にはもう飽きられつつあるスニーカーかもしれませんが、私は大好きです。シンプル&ミニマムできれい目ファッションにも合いますし、レザーの高級感がオフィスでも浮かない質感だと思います。
おすすめのスニーカー③
コンバース(CONVERSE)
CANVAS ALL STAR COLORS OX
6,000円+税

こちらも定番中の定番ですが、オフィスでの超爽やかコーディネートには必須の白オールスターです。定番すぎてランクインを戸惑いましたが、今回の目的はあくまでオフィスカジュアルに馴染むこと!どんな服でもすんなり受け入れてくれる度量の広さがポイントです。
オフィスでも浮かないスニーカーコーディネートとは?
一番ポイントになるのはボトムスの丈感です。パンツもスカートも出来るだけくるぶしくらいの「ロング丈」にしてください。
2014年あたりからミモレ丈スカート、ガウチョパンツが流行ってきて、それからはずっと丈の長さがどんどん長くなってきています。
それは「スニーカーやフラットシューズを合わせた時に足が長く見えるボトムス」を追求していった結果だと思うのです。ファッションの世界ではスタイリストが「靴」からスタイリングを選びます。靴に合わすためにボトムスのデザインが決まっていくのです。
あくまでも運動靴である「スニーカー」を目立たせないコーディネートのために、シンプルなコーディネートが必要です。
おすすめスニーカー通勤コーディネート
①パンツコーディネート

通勤スニーカーに合わせるのは、黒、白、紺、グレー、ベージュのベーシックカラーがおすすめです。
足元がラフな分、あまり柄物や色物を使わずにシンプルコーディネートを意識しましょう。また、パンツ丈はちらっとくるぶしを見せるとぬけ感が出て軽やかな印象になります。
おすすめスニーカー通勤コーディネート②ロングスカートコーディネート

パンツと同様、ベーシックカラーを合わせたコーディネートがおすすめです。
ふくらはぎを見せたコーディネートは砕けたイメージになりやすいので、くるぶし丈を選ぶと合わせやすいです。
小さなチェックやドット柄など入れる場合はモノトーンで小柄を選ぶとカジュアルになりすぎないのでおすすめです。
スニーカー通勤は女性の味方
時代に合わせて仕事着の定義は、より「オフィシャル」から「カジュアル」に近づいてきました。
ここまでスニーカーが「定番化した」理由として、女性の社会進出が大きなカギを握っていると思っています。みなさん、仕事して、家事して、育児してクタクタですよね。
この流れは、実は女性が働きやすい服装を作ってくれた「ココ・シャネル」の功績に似ています。シャネルが生み出した「パンツルック」「ジャージー素材」「リトルブラックドレス」「チェーンバッグ」「コスチュームジュエリー」「フラットヒール」などは、今でも当たり前のスタイルとして確立されていますが、女性が外で活躍するために考え出された「最高に動きやすい」スタイリングなのです。
これってとっても重要なことで「動きやすい」「楽」じゃないと流行って続かないんです。
そもそもファッションは装い自体が目的なのではなく「自分らしく生きるための身体と心の装備」だと思っています。
その「楽な服」を、とびっきりの思想で「かっこいい」に昇華してくれるのってありがたいですよね。
スニーカー履いてバリバリ仕事して、帰りにジムよって体を鍛えて帰る女性、私はかっこいいと思います。
気合を入れたいときはオフィスでヒールに履き替えてもいいですしね。(ニューヨーカーみたいでかっこいい!)
流行って実は企業が服や靴を売るために作っているのではないんです。みんなが心地よく生きるために生み出されているものが流行なんです。
最後に
「通勤着にスニーカーを履くのはおしゃれなのか?」という話ですが「おしゃれに決まってる!」というのが私の答えです。
おしゃれというのは「自分の意思があること」「時代に合っていること」です。この大きなスニーカーブームは確実に私たち働く女性の背中を押してくれています。かっこいいスニーカー通勤コーディネートを身につけて楽しく働いていきたいですね。
「通勤スニーカーを選んで欲しい」という方は「自問自答ファッション講座」を受け付けておりますのでよかったらお申込みくださいませ↓
靴に関して他の記事はこちらから↓
靴は自己評価 バッグは他者評価
ヒール靴が履けなくてもおしゃれになる3つのポイント
ヒール靴が履けたらもっとおしゃれ!